見積りの際に気をつけること

引っ越し業者の一括見積りサイトを利用して簡易見積りをもらい、候補となる業者を3社くらいに絞りこんだら、いよいよ、本格的な見積りと業者決定の段階に入ります。

 

しかし、見積りにはいくつかの「タブー」もありますので気をつけましょう。

 

ネット見積りだけで済ませない

 

まず、「引っ越しをする自分にとってのタブー」は何かというと、これは「ネット見積りだけで業者を決めてしまう」ということです。

 

「訪問見積りをされるとその分時間をとられるから、簡易見積もりである程度絞ってから、さらに詳しい情報をメール等でやり取りして、ネットだけですべて決めてしまいたい」と思う人もいますが、実際に引っ越し荷物の状況を見ている本人と、それを見ていない引っ越し業者との間にはどうしても、意識の差が出てきます。

 

これをやってしまうと、実際の引っ越し時になって「この荷物があるとは聞いてなかったので追加料金がかかる」など、トラブルを招く可能性が高いですよ。

 

一括見積りはあくまで「参考」であって、最終的な見積りは必ず訪問見積りで出してもらうこと、これが鉄則です。

 

訪問見積りで複数業者を同時刻に呼ばない

 

さて次は、「引っ越し業者が不快と感じるタブー」について。

 

引っ越し業者が強く不快感を持つタブーの代表格となるのが、「訪問見積りの際に、同日同時刻に複数の業者を一度に呼ぶ」というやり方です。

 

「同時に見積りさせた方が、お互いのライバル意識が出るので、より安くできるだろう」と思われるかもしれませんが、「これをやられてもまったく気にしない」という業者はほとんどありません。

 

同業他社が同じ部屋に居れば、お客との相談にも支障をきたしますし、雰囲気も最悪です。
中には「こういう形式の見積りには付き合えない」と、良心的な引っ越し業者が見積りをする前に帰ってしまうケースさえあります。

 

「自分は業者を選ぶ立場のお客だから」といって、何をしてもいいというわけではありません。

 

同じ日であっても、時間をずらして業者同士が顔を合わさないようにして訪問見積りに来てもらうのはまったく問題ありませんが、故意に「業者のカチ合わせ」を狙うようなことは、絶対にしないようにしましょう。